熱中症を知りましょう 自分でできる予防と対策
熱中症とは、周りの熱や高温、高湿度のため、熱の逃げ場がなくなり、体の中に熱がこもり、その結果、体温が上がり、高熱、脱水、虚脱などの症状を表したものです。
熱を下げないと死に至るケースもあります。
- 症状が気になる方は、お電話(042-349-7661)を!!
当院へのアクセス
1. 症状:体が火照り、熱い。
- 荒くあえぐような息使いをする。
- 足元がふらついたり、ぐったりする。
- 大量のよだれや吐くことがある。
- 意識がなくなる。
2. 熱中症になりやすい場面
- 屋外での飼育
日差しをさえぎることができないような場所、
ベランダ、屋上、 コンクリートの上などは要注意です。
シャンプーのあと、乾かすために屋上やベランダ、庭などに放すことがありますが、 このような時が体温が上がりやすい危険な時です。注意してください。 - 閉め切った室内
閉め切った室内は室温が高くなりやすいものです。
愛犬や愛猫だけのお留守番には要注意です。 - 車の中
車の中は閉め切った室内同様、高温になりやすいものです。
夏の暑い日では、クーラーなしの車内ではすぐに52℃位にまで急上昇し、クーラーが入っていても40℃以上の高温になると言わ れています。この中に人の赤ちゃんがいると20分で熱中症になり、死に至る危険性も出てきます。ペットの場合も同様でし ょう。わずかな時間だからと油断しないように・・・ ご注意ください。
夏の車内は危険がいっぱいです。短時間で熱中症に陥るには十分すぎるほどの条件が整っているのですから・・・。先日、ビュンビュン走る高速道路で見かけたのですが、車の後ろの狭い 荷物席で動きを制限された犬が窓越しにガンガンに西日を受けている状況を見かけました。 車の中はクーラーが入っているとはいえ、まともに日差しを受けていて熱中症にならなければいいが・・・と心配でした。
- 散歩や運動
夏の日中は、直射日光はとても暑いものです。 また、この日差しだけでなく、地面に近いところを歩くペットにとっては人より3℃以上も暑い空間にいるといわれています。アスファルトからの照り返し激熱は 想像以上のもので、素足のワンちゃんには辛いのではないでしょうか。肉球のやけどに要注意です。散歩や運動は長くなり過ぎないよう、また、場所、時間帯にも気をつけてあげましょう。
- 湿度
気温がそれほど高くなくても、湿度が高いと体温調節がうまくいかず、熱中症のリスクは高まることも考えら れます。湿度が高い日も上記のような点で注意が必要です。
熱中症の予防
- 散歩は涼しい早朝か温度の下がった夜にしましょう。
- 炎天下や暑い場所での長時間の散歩、スポーツなどを避け、水分を十分に補給するなどの対策をとりましょう。
- 室内では、エアコン、扇風機を利用して緩やかな空気の流れを作ってあげるといいですね。
ただし、 ドライアイの子は目の症状が治りにくくなったり、悪化することがありますので、要注意です。保冷マットの使用もいいですね。室内のケージでお留守番をする子たちは暑くても逃げ場がないので、ケージ内の半分に敷いておくといいでしょう。 また、逃げ場としてのお風呂場や玄関など比較的冷たいエリアへの避難エリアのようなところを作っておくといいでしょう。
- 室内なら、氷水などで冷やしたタオルで被ってあげる、屋外なら、軽くシャワーをかけてあげるなど体温を下げるようにするのもいいでしょう。
熱中症の応急手当て (家でできること)
体を冷やす。小型犬ならお風呂場で水をかける、バスに体ごと浸す。大型犬なら全身をバスタオルで覆い、水をかける。 わきの下や内股部を冷やすのは効果的です。扇風機などで風を送ってあげるのも効果的です。
- 水が飲めるなら少しずつ、ゆっくりと飲ませます。無理に飲ませるのは止めましょう。
- 涼しい場所に移動させて、安静を保ちます。
- ホームドクターの指示を仰ぐ。
最後に、ボディランゲージでしか意志を表現できない、物言わぬかわいいパートナーを守ることができるのは、あなた自身です。
暑くなるこれからの季節、 気をつけてあげてください。
よろしくお願い致します。
※日曜日午後14:40~16:10は猫の診療予約
を行っています。
緊急時は、休診日(月曜、木曜午後、祝日)でも診療を受付けます(休日診対応となります)。042-349-7661へお電話ください。