目の表面(角膜)から目の奥(眼底)までトータルに評価します。眼科
白内障
目の瞳(ひとみ)の部分が白濁して見えます。進行に伴い、散歩中などにドアや物にぶつかりやすくなります。
主な対処法は点眼薬ですが、視力が弱くなった場合は、白内障手術で視力を回復できる場合もあります。
早めのチェックと点眼予防が大切です。白内障が起こりかけると必ずブドウ膜炎も引き起こされますので、両者に対する処置が必要です。
緑内障
ペットでは、前触れなく突然発症してくる急性タイプが多く、発症と同時に失明と激しい痛みに襲われます。
その痛みはとても強く、そのため 目をギュッとつぶってしまったり、元気・食欲がなくなることもあります。
視力を失わないことと痛みの軽減・解放のため、救急療法を含めた早急な対応(3日以内)が必要となります。
ブドウ膜炎
目の中のブドウ膜に起こる炎症です。この組織は血管の集まりのため炎症は起きやすいのです。
軽度から中等度の痛みが波状的に襲ってきます。そのため、数日毎に、まぶしそうな感じで、目をショボショボさせることがあります。赤目にもなります。
治療は、目の中の炎症を抑える、痛みを軽減させる、また、エリザベスカラーを付けて目を保護します。
目の表面(角膜)の傷
ドッグランでの外傷、シャンプーやドライヤーの風、ケンカでの外傷などで目に傷ができることがあります。
特に、ドライアイがあると このような状態を引き起こしやすくなります。再発を繰り返す、治りにくいなどの場合は、ドライアイの有無や程度をチェックする必要があります。
ドライアイでは、シャンプー時、特に要注意で、目や顔周りは気をつけて実施する必要があります。
シャンプー前に目用の保護クリームを付けるのも効果的です。
眼球の炎症
涙やけ(流涙症)
チェリーアイ
目頭にポコッと赤く丸い物が飛び出たようになります。この病気の治療に当たって注意することは、切り取らずに元の位置に戻すことです。切り取ってしまうと後々、ドライアイなど目のトラブルになることもあります。当院では必ず元の位置に戻す矯正手術を行います。
more(チェリーアイの戻し方)
ドライアイ
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網膜変性
一見すると目はきれいで、汚れることはありません。瞳孔(どうこう)は大きく見開いています。
視力障害が出てくるので、物にぶつかりやすくなったり元気がなくなったりします。
発症機序がはっきりしていないので、根本的な治療法は確立されていません。当院では進行状況によっては対症療法をお勧めすることがあります。
視神経炎
※日曜日午後14:40~16:10は猫の診療予約
を行っています。
緊急時は、休診日(月曜、木曜午後、祝日)でも診療を受付けます(休日診対応となります)。042-349-7661へお電話ください。