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前検査|東京ウエスト動物病院|東京都小平市学園東町の動物病院

前検査

PRE-EXAM

前検査の目的は、全身状態を評価することです。麻酔をかけてもいいか、手術に踏み切っても大丈夫か、手術の目的を達し得るかということをみていきます。

前検査による全身の評価は、よほどの緊急時を除いて不可欠な検査項目です。

前検査の内容

  • 聴診、視診、触診など
  • 採血して、血液検査(CBC、生化学、電解質、凝固系、血液塗抹検査、内分泌系)
  • レントゲン検査(胸部・腹部、四肢、頭部、頚部、腰部、尾など)
  • 心電図検査
  • 血圧検査
  • 超音波エコー検査
  • その他、必要に応じて、尿検査、便検査、細胞診など。

採血

採血

レントゲン検査

レントゲン検査

心電図検査

心電図検査

血圧測定

血圧測定

眼科系手術の場合、上記の検査に目特有の検査が加わります。

  • スクリーニング眼科検査(角膜、前房、水晶体、硝子体、視神経、網膜、まぶた、結膜、瞬膜、涙点など)、涙の量、眼圧、フルオール検査(角膜の傷の有無をチェック)
  • 目の超音波エコー検査
  • 網膜電図検査
スリットランプ検査

スリットランプ検査

眼圧検査

眼圧検査

シルマーティア検査

シルマーティア検査

フィジカルステイタス PS(Physical Status) 1~6による評価を行います。

前検査の評価法の1つとして、フィジカルステイタス PS(Physical Status)1~6のどこに当たるかを調べていく方法があります。
1~6までの段階があり、PS1は健康、PS5は手術が必要な瀕死状態、24時間以内に死亡する可能性大と思われるもの、PS6は脳死状態を示します。

PS1
正常&健康
PS2
軽度な全身病
PS3
重度な全身病
PS4
死の脅威がある全身病
PS5
手術が必要な瀕死状態で、24時間以内に死亡する可能性大のもの
PS6
脳死状態

これはリスクを評価するためのもので、ASA(アメリカ麻酔学会 American Society of Anesthesiologists)で決められている評価基準です。

前検査の結果から総合的に判断して全身状態としてのPSのどのレベルに当たるか、目など局所の状態を評価し、麻酔・手術の可否を決めていきます。

前検査を行うことで以下のようなことが判明する場合もあります。
・白内障手術をしようと思ったら糖尿病が見つかった。
・脾臓の摘出手術を予定したら、貧血が見つかった。
・肝臓の手術を予定したが、内分泌系の甲状腺や副腎の病気が見つかった。
・心臓の検査で徐脈(心拍数がとても少ない)や高血圧が見つかった。

前検査の評価について説明し、ご了承の上で手術に向けて進めて参ります。

色々な事柄が明らかになることで、取るべき対策を考えていくことができます。それぞれのケースに対応していくことをお伝えしていきます。
麻酔や手術のリスクと同時に、前処置や前治療を施すメリットについても理解をしていただく必要があります。できるだけ細やかに説明し理解していただけるようお伝えしていきます。
治療、予後、費用、リスクなどについてご了承をいただけた場合に、手術の日程を決めて行くことになります。

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